- 2023年8月24日

新しいスコーン、8月26日10時に発売！

株式会社ラジャが展開するスコーンブランド『it's my cup of tea』は、伝統と高品質の追求の結晶です。

デヴォン地方のイギリスカントリーサイドの美しい風景とともに、一口食べれば忘れられない手作りスコーンの風味に心打たれ、その魅力を多くの人々に届けたいとの思いからブランドをスタートしました。

様々なスコーンを試しながら、「焼きの仕上がり」や「風味の深さ」、「食感の絶妙さ」にこだわりをもち、多くの研究を経て、最適な材料の配合を見つけることができました。そして2023年8月、立ち止まっていたD2Cブランドを新たな方針で再始動。

私たちがスコーンに夢中になった理由は何か。それは、イギリスから学んだ手作りの温もりや、その特別な風味、そして私たちの使命感にあります。デジタルが主流となる中、私たちの愛と情熱は変わらず、スコーンの品質を守り続け、多くの方へ食べていただきたいと思います。

https://www.its-my-cup-of-tea.creative-raja.com/

ブランドを作るも半年で断念

　株式会社ラジャ（代表：森永瞬次）は、「it's my cup of tea」というスコーンブランドを運営しています。この会社は、2018年の設立から非常に熱心に事業展開を試みてきました。創業時には大学の友人とともにスタートアップとして足掛けたこの道のりは、容易なものではありませんでした。当初の知識や経験の不足から、合計22の異なる事業チャレンジを経験しましたが、多くは思うような成功を収めることはできませんでした。

そんな中、ロンドンでのある旅が、彼らの運命を変えることとなります。ロンドンでの一つの美味しいスコーンとの出会いが、新たなビジョンの始まりとなったのです。森永氏はそのスコーンの味に深く感銘を受け、さらに、イギリスの美しいデヴォン地方を訪れることとなり、そこでの経験や感動が新たな事業の種をまきました。

この深い感動を元に、「it's my cup of tea」というスコーンのD2Cブランドの立ち上げを試みました。しかしながら、ビジネスは予想以上の困難に直面しました。2022年3月にブランドを設立したものの、想像以上の人気により、製造が需要に追いつかなくなりました。シェフ一人の手による製造の限界や、常に高い品質を保つことの難しさを実感しました。多くのお客様からの熱い支持は、感謝の念でいっぱいでしたが、同時に在庫や製造の問題など、多くの課題を解決する必要が生じ、事業の方向性を再考する時期に入りました。

約1000万円をかけて築70年の古民家をリノベしてスコーンラボを設立

　株式会社ラジャは、新たな工房の開設を目指し、約1年の時間をかけて、最適な場所の選定、予算の策定、そして工房の内容を詳細に検討してきました。その過程で、数々の困難に直面しました。理想に合致する物件を探す旅は容易ではなく、54件の物件を内見したものの、なかなか希望する物件に出会えませんでした。不動産会社からの提案も納得のいくものではありませんでした。しかし、自らが家庭用賃貸の情報を調査する中で、驚くべきことに、望んでいた物件を見つけ出すことができました。

　その物件は、風情ある古民家でしたが、初めからスコーン製造に適した状態ではありませんでした。そこで、床や壁の修復、設備の改善など、手を加える必要がありました。図面の作成や、電気工事など、初めての経験が多く、時には途方に暮れることも。未経験の中での取り組みは、確かに大変でしたが、美味しいスコーンを多くの方に届けたいという熱い想いが支えとなりました。そんな中、約1000万円の投資をして、古民家に新たな命を吹き込み、スコーン専用のラボを完成させることができました。

メンバー全員も、新たに完成したスコーンラボの美しさと機能性に驚きの声を上げました。この古民家はかつて、老朽化の進行により放置されていましたが、今はイギリスカントリーサイドを思わせるような、最高のスコーン製造の場として生まれ変わりました。

イギリスのカントリーサイドをモチーフにしたスコーンがこのように誕生しました

　スコーンの開発過程は、シェフの齋藤氏、上田氏、そして株式会社ラジャの専門チームによる共同作業で進められました。シェフは横浜に自らのハーブガーデンを運営し、天然素材を活かしたパンやケーキの「洋菓子」作りのエキスパートとして知られています。まず焦点を小麦粉に当てました。イギリス産の最高品質の小麦粉を選択しました。確かに、価格は他のものよりも高価でしたが、これがデヴォン地方の素晴らしいスコーンの風味と質感を実現するための必須要素でした。

しかし、ただ高品質の小麦粉を使えば良いスコーンが作れるわけではありませんでした。私たちは国内外で50種類以上のスコーンを徹底的に分析しました。そして、最適な配合比率と製造方法に焦点を当て、研究を深めました。その結果、私たちのスコーンは滑らかな食感、イギリス産の小麦の風味、そして厳選されたバターの濃厚な風味が融合した最高の製品が誕生しました。

さらに、シェフの独自のアイディアと経験を生かして、さまざまなフレーバーを開発しました。それぞれのフレーバーはイギリスの小麦の特性を最大限に活かしており、独自の味わいがあります。

そして、私たちは商品のパッケージにも注力しました。お客様に感動してもらえるようにデザインを工夫し、ブランドカラーのピンクを基調とした可愛らしいボックスを完成させました。

私たちは、スコーンを通して、ただの美味しさだけでなく、イギリスカントリーサイドの心地よい雰囲気や、真の質を感じていただきたいと考えています。最高の素材と製法、そして心をこめた製品づくりを通して、お客様に心の豊かさを感じていただくことを目指しています。

単にスコーンを提供するだけでなく、自分の中の真の好みや情熱を発見する手助けとなりたい

"it's my cup of tea"は、英国の表現「my cup of tea」からインスピレーションを受けています。これは、日常の中での小さな喜びや心の安らぎを見つけることの重要性を伝えるブランドメッセージです。現代の日本では、忙しい日常の中で、真の感動や価値ある瞬間を見逃しやすい。特にデジタル化が加速する今、我々は心に触れる本物の体験や感動の大切さを再認識しています。このブランドを通じて、お客様一人一人が日常の中での小さな幸せや感動を見つけ、それが次々と人々に伝わり、より良い世界を築いていくことが私たちの願いです。心の中の「お気に入り」を見つけ、それを大切にすることで、日常の中に隠れた宝物を再発見しましょう。　